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ネットショップの開業に必要な費用・用意しておきたい資金


EC事業(ネット通販)は数あるビジネスの中でも参入障壁の低いビジネスである。近年は無料でネットショップを始められるサービスを提供している事業者も増え、その壁はどんどん低くなっている。

これからネットショップをオープンさせようという方なら、開業にはどのくらいの費用が発生するか、いくらぐらいの資金を用意しておけばよいのかが気になるところだろう。ということで、ネットショップを始めるのに必要なお金について、8つのポイントからご説明していこう。

 

物理的なPC環境を用意する費用

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ご説明するまでもないが、ネットショップ運営には仕事をしていくためのパソコンが必要だ。ネットショップに限らず、今やビジネスを始める上で欠かせないツールなので、既にお持ちの方は多いだろうが、持っていない方は購入しよう。

昔に比べてパソコンの価格はだいぶ下がっており、ノートパソコンも10万円以下で購入できてしまう。スペックについては昔ほど過敏に意識する必要もない。どのメーカーでも高機能なので、ネットショップの運営に使用する程度であれば、どれを選んでも問題ない。

予算としてはだいたい5万~10万円を見積もっておけば十分だろう。

 

プリンターの用意

宛名印刷や納品書などを発行したい場合にはプリンターが必要になる。プリンターもパソコンと同じように、商売を始めていく上で必須アイテムだ。

予算としてはそこまで高機能なタイプを求めなければ、5千~2万円あたりで購入可能だ。

 

スマートフォンだけでも始められるが

もしパソコンやプリンターを用意したくないのであれば、最悪スマートフォン一つあればネットショップの開業もできないことはない。しかし本格的に商売として始めていこうと思うなら、最低限パソコンとプリンタは用意しておきたい。

 

各種ソフトの費用

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撮影した商品写真をを加工するソフトや、Excelなどの表計算ソフトも必要になる。
※購入したパソコンにマイクロソフトのOffice(ExcelやWordなど)が標準搭載されていれば必要ない。

Officeについてはバージョンの兼ね合いやパッケージ内容によっても異なるが、1万~3万程度で購入できる。

 

画像加工について

ネット通販では商品写真がお客様の購買欲求を刺激するのに、とても重要な役割を果たす。そのため商品を撮影したときの色味を補正する画像加工処理ソフトは用意しておくべきだ。

プロデザイナーも使用する有名なAdobe Photoshop(フォトショップ)は昔は高いというイメージがあったが、現在では月額制での利用になっている。Photoshopだけの利用なら月額980円で、その他にも2180円の単体プランや4980円のコンプリートプランなるものがある。

ただし、画像加工についてはフリーソフトで代用するという考えもある。ポスターや宣伝用の販促写真には物足りないかもしれないが、商品写真の補正や加工であれば十分使える。

無料で使える画像加工ソフトについては、こちらの「商品写真の加工に使える無料画像加工ソフト7選」を参考にしてほしい。

 

会計ソフト

その他には「勘定奉行」のような経理や会計ソフトがあるが、大手企業が仕掛けるEC事業であれば別だが、中小規模のネットショップであれば、開店直後はそこまでの売上げも立たないため必要ない。売上が増えていくと共に、導入を検討すればよいだろう。

また会計ソフトも無料で使えるソフトがあるので、経費削減という意味でフリーソフトを選んでもよい。

 

商材の準備にかかる費用

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ネットショップは通信販売ですから、販売できる”もの”がないことには始まらない。だから商材を用意するための資金がまず必要になる。

商材の用意の仕方は業種によってさまざま。メーカーと直契約を結んで仕入れたり、卸業者を利用したり、海外に買い付け旅行に出かけたり、ものづくりが得意なら自分でつくることも可能だ。商材準備についてはこちらの「ネットショップの商品仕入れ先・方法(卸問屋もご紹介)」を参考にしてほしい。

開店時に用意しておく商材の数量目安としては、少なくともひと月に販売したい数量の3倍ほどは在庫として抱えておきたい。とは言ってもネットショップの場合は実店舗と違い、開店当初は認知がされていないため想定よりも売れないことは理解しておいた方がよい。

仕入れにかける費用は、どのぐらいの売上規模のショップにしていくかや、取り扱う商品ジャンルの原価率によっても変わってくる。

 

メーカー生産の商品を仕入れる場合

取扱い商品によって仕入れ原価率が変わるのは大前提だが、仕入れ原価は販売価格の5割ぐらいを見積もっていればよいだろう。100万円分の商品量なら、仕入れ原価は50万円となる。

ネットショップは実店舗のように賃料が発生しないため、運営コストが全くかからないと思われがちだが、実際はシステムのメンテナンスやキャンペーンの企画、商品の在庫管理から発送業務など、意外に人的コストは必要となる。

そのためあまりにも原価率が高すぎると売っても売っても儲からないという結果になってしまうので、仕入れ原価率を低くすることを意識しよう。

 

自社生産の商品を扱う場合

ものづくりが得意な作家さんや、自社で開発した商品やOEM商品を取り扱うショップであれば、原価率はメーカー仕入れ品より抑えることができる。販売価格のだいたい3割~4割といったところだろうか。

100万円分の商品量なら、原価は30万円~40万円となる。

もっと極端に言えば、自社生産の商品は販売価格を決めるのも自由なので、原価率を1割未満にすることも可能だ。しかし商品の質に見合わない価格設定はショップの評判を悪くするだけなので、クオリティに見合った価格設定を心がけよう。

 

ショップシステムにかかる費用

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ネット通販にとって絶対に必要なシステムは、そのタイプによって費用が大きく変わってくる。ショップシステムのタイプについては以下の通り。

  • 無料のネットショップ開業サービスを利用する(BASEやオープンソースのカートシステムなど)
  • 月額使用料が発生するASPを利用する(カラーミーショップやショップサーブなど)
  • ショッピングモールを利用する(楽天市場やamazonなど)
  • ショップシステムの構築をシステム会社に依頼する

ASP型サービスの場合は初期費用が3千~1万円程度(月額利用料も3千~1万円程度)
ショッピングモールなら楽天市場の場合だと、初期登録料が6万円、月額出店料が5万円(その他売り上げに対する手数料)
フルオーダーでシステム会社に依頼する場合は50万~200万程度
を想定するとよいだろう。

どんなタイプで出店するかはこちらの「ネットショップ開業サービスを徹底比較!無料系からモール系まで」の記事も参考にしてほしい。

 

撮影機材の費用

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商品写真を撮る上で、撮影機材も必須アイテムだ。撮影のシチュエーションやショップコンセプト次第では、不必要なものもあるかもしれないが、標準的な撮影機材の内訳としては以下の内容になる。

  • カメラ
  • ライト
  • レフ版
  • 背景
  • 撮影ボックス(小物の場合)
  • 三脚

それぞれ単品で揃えてもよいが、これらが一式セット(カメラ抜き)になった撮影キットは5千~5万ぐらいで販売している。

ただし撮影に利用する機材はこだわればこだわるほど高くなり、キリがない。カメラでも1台で数十万円するものもあるし、照明器具もテレビスタジオなどで使われる大型のものであれば、それなりの値段になってくる。中小規模のネットショップであれば、まずはお手頃な機材から始め、画像加工ソフトで光の加減や色味の補正を行う程度でよいだろう。

撮影機材については「ネットショップの商品を美しく撮影するために必要な機材」の記事も参考にしてほしい。

 

カメラ

スマートフォンのカメラの精度は昔の携帯電話のカメラに比べて格段に向上したが、やはり商品写真を撮影するなら一眼レフが一番美しく撮影できる。奥行き感を表現したり、ピントの細かい調整はやはり一眼レフにはかなわない。

一眼レフを用意するなら5万~10万円程度、デジタルカメラなら2万~5万円程度必要になる。

 

撮影を外注する

商品写真の撮影はプロのカメラマンに外注するという手もある。

モデルを利用するのかにもよるが、ただの物撮りであればワンカット当たり200円程度から依頼できるところもある。商品点数が少ないショップであれば、外注した方が費用を安く抑えられる場合もある。

もし無料のネットショップ開業サービスのBASEを利用するなら、商品画像の撮影も無料で依頼できるサービスもあるので、利用してみよう。

 

梱包資材の費用

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お客様から注文が入った場合、商品を段ボールに梱包して発送しなければならない。発送時に必要となる段ボールや緩衝材にかかる費用も忘れてはいけない。

段ボールの大きさは商品サイズによって変わってくるので、商品サイズが多岐にわたるほど用意する段ボールの種類も多くなり費用負担も大きくなる。だが最初から大量に用意しておく必要はないため、1万~3万円程度を梱包資材として見積もっておこう。

どうしても初期費用を抑えたいという場合は、少々割高になってしまうが、注文が来るたびに商品サイズに見合った段ボールを用意するという方法もある。

 

広告費用

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これはEC事業者によって考え方はまちまちだが、開店当初から売上げをつくっていきたいなら広告費用を用意しておこう。

 

リスティング広告を利用する

ネットショップの場合は検索連動型のリスティング広告が主になるだろう。ただしリスティング広告の出稿はキーワードに対して入札形式をとるため、取り扱いの商品ジャンルで広告予算が変わってくる
※ジャンルによっては1クリック数十円のものから数百円かかる場合もある

 

バナー広告

有名サイトにバナー広告を掲載する場合も、掲載先サイトの月間PV数やサイト運営者の方針によって変わってくる。もしバナー広告を掲載したいウェブサイトがあるのなら、一度相談してみる価値はある。

Yahoo! JAPANといった大規模サイトであれば1週間の掲載で数百万円が必要になるが、人気ブロガーへの依頼であれば数万円程度からの広告出稿が可能な場合もある。ただしバナー広告を出す際には、ショップで取扱いの商品ジャンルに興味があるターゲット層が集まるウェブサイトに限定するようにしたい。見込み客のいないウェブサイトにバナーを掲載しても意味がない。

その他の広告にはネイティブ広告やアフィリエイト広告などがあるが、いずれも広告を出稿するサイトの質によって費用は変わってくる。

 

軌道に乗るまでの運営資金

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最後に重要になってくるのが、ネットショップが軌道に乗るまでの運営資金を準備しておくことだ。今の時代ネットショップは0円から始められる。だが運営資金を無視しては継続していくことができない。

もうネット上に商品を並べさえすれば売れる時代は、とうの昔に終わりを迎えている。今はネットショップを開店したとしても、売るための努力をしないと売れない時代だ。

先にもご説明したが大企業や芸能人でもない限り、ネットショップをオープンして広告を出さずに商品が売れまくることは皆無に等しい。コツコツと運営を続けていくことで、徐々に認知度が上がっていき、リピートしてくれる固定のお客様が増え、安定した売上げにつながっていくのだ。

楽天市場やヤフーショッピングなどのモール系に出店しない限りは、軌道に乗るまで少なくとも半年はかかるだろう。だからせめて半年分の運営資金は確保した上で、ネットショップを開業するようにしよう。

もし店主一人でネットショップを始めるのであれば、最低でも150万円程度は運営資金を確保しておきたい。それが複数名での立ち上げとなると、人件費を考慮してもっと多くの資金が必要になる。

 

おわりに ネットショップの開店費用は方針によってまちまち

BASEのような0円で開業できるサービスを利用し、パソコン環境がすでに整っている場合には、150万円ぐらいの準備資金が必要になると考えておくとよい。

あとはショップが目指すべき運営形態(店主一人でやっていくのかや、事業として大きくしていきたいのか)によって、広告費やシステム制作費も変わってくるだろう。

ネットショップを成功させるためには、しっかりとした計画を用意することはとても大事であり、それは資金準備の段階からすでに始まっているのだ。これからネットショップを始めようという方はこちらの「ネットショップの開業・始め方!失敗しないための運用」の記事も参考にしてほしい。

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