Yahoo!ショッピングは売れるのか?

Yahoo!ショッピングに出店すれば売れるのか?


ネットショップを開業するには、ASPやオープンソースのシステムを利用したり、一から独自ショップを構築したりと、さまざまな手段があるが、その中の一つにモール系に出店するという選択肢がある。そしてモール系として代表的なものは楽天市場やamazon等があるわけだが、Yahoo!ショッピングの存在も忘れてはいけない。

今回はYahoo!ショッピングを利用してネットショップを開業していくことについて、そのメリットなども交えながら、出店したら売れるのか?ということについて、弊社の考えをまとめていく。

 

Yahoo!ショッピングでネットショップを開業する利点

Yahoo!ショッピングで開業する利点

まずYahoo!ショッピングに出店する利点について説明していく。

 

出店料無料 販売手数料無料

Yahoo!ショッピングを利用する最大のメリットは、何と言っても「出店料無料 販売手数料無料」というポイントが大きい。通常モール系に出店するには、初期費用、システム利用料、販売手数料が発生するのが普通。

楽天市場に出店しようものなら、スタンダードプランで初期費用6万円、月額費用5万円、販売手数料で売上額に対する4%ほどが徴収されてしまう。いくら販売力の高い楽天市場とはいえ、これだけの必要経費が徴収されることを考えると、満足に売上げが上がらなければ撤退を考えなければならない。

しかしYahoo!ショッピングはこうした費用が一切かからない(厳密にはユーザーに付与するTポイントの負担や、アフィリエイト経由での販売などで数パーセントの手数料が発生するが、これは楽天市場でも同様)。出店にかかるリスクが発生しないというのは、EC事業者にとっても出店を決める動機となる。

 

出店料が無料の理由

うまい話には裏があると言われるように、無料で出店した後には、高額の広告を売りつけられるのでは…?と心配になるかもしれないが、その必要もない。

Yahoo!ショッピングのビジネスモデルは、多くのユーザーが集まるショッピングプラットフォームをつくることで、広告媒体としての価値を持たせることが目的のようである。そのため出店料無料という事実を必要以上に怪しむ必要もない。

 

モールの集客力を活かせる

これはYahoo!ショッピングだから、と言うわけではないが、一般的にはモール系に出店するということは、そのモールの集客力を利用した販売が行える。実店舗でもロードサイドにぽつんとお店を構えるよりも、大型ショッピングモールのテナントに出店したほうが、開業当初からより多くのお客様にアピールすることができる。

 

楽天市場よりも集客力は劣る

Yahoo!ショッピングに出店するメリットの項目にて水を差すような話題になるが、集客力と言う面ではどうしても楽天市場には劣ってしまう。楽天会員の人数は、2016年3月時点での報告によると、累計で1億人を超えている。日本の総人口が1.2億人ほどなので、これがいかにすごい数字なのかお分かりいただけると思う。

出店店舗数という面では楽天市場は約4万4千店舗に対し、Yahoo!ショッピングは30万店舗以上と、楽天市場をゆうに超えているのだが、月間PV数は楽天市場30億超PV、 Yahoo!ショッピング4億超PVと大きく差がついている。日本を代表するIT企業のYahoo!JAPANといえども、EC分野ではまだまだ楽天市場の集客力には及ばないのである。

 

Yahoo!ショッピングに出店して売れるのか?

Yahoo!ショッピングに出店して売れるのか?

Yahoo!ショッピングに出店することのメリットについては説明してきたが、肝心なのは出店して売れるのか? ということ。結論から言ってしまえば「独自ショップをオープンするよりも売れるが、Yahoo!ショッピング1本でやっていくには難しい」と弊社では考えている。

先にも説明したように、Yahoo!JAPANが運営するモールだけあって、集客力はそれなりにある。テレビCMでも宣伝しており、認知度も高い。だから独自ドメインのオリジナルショップを運営するよりも、集客は容易だ。しかし楽天市場ほどの集客力はないのが実情。

集客力の差は、下記で説明するように店舗ごとの流通総額に如実に現れる。

 

1店舗ごとの売上げの差

外部サイトになるが「ECモール・カート・アプリの2015年流通総額まとめ」の解説によると、2015年度の楽天市場の年間流通総額は2兆6,748億円で、Yahoo!ショッピングは4,575億円となっている。

楽天市場は出店店舗数が約4万4千店舗なので、1店舗当たりの流通総額は6,000万円ほど。対するYahoo!ショッピングの出店店舗数は約37万店舗なので、1店舗当たりの流通総額は120万円ほどにしかならない。

月間の流通総額にすると10万円ほどという結果になる。これは平均値であるため、出店したものの開店休業状態になっているショップや、大きく売り上げを伸ばしているショップもあるだろうが、月に10万円の売上高では、とてもじゃないがやっていけない。

 

Yahoo!ショッピングはプラスアルファ的存在

Yahoo!ショッピングはプラスアルファ的存在

先程の流通総額についての数字を見てもらえれば、Yahoo!ショッピングのみでネットショップ運営をやっていくという選択は賢明ではないことが分かるだろう。もしもモール系にこだわって出店したいのなら、一番販売力を持っている楽天市場を主軸にして、Yahoo!ショッピングはプラスアルファ的な立ち位置で出店をするのが理想であると弊社では考えている。

出店料や月額費用もかからないため、全く売れなかったとしても損失を被ることはない。そのため人的余裕があれば、何とか開店まではこぎつけて、少しでも売り上げの足しにしていくのがよい。

 

リスク回避にも効果的

モール系での出店は、最悪の場合モール側の都合により、予期せぬ自体でショップ閉鎖となってしまうリスクがある。これはモールの規約にも記載があるはずで、出店側としてはどうすることもできない。せっかく楽天市場で繁盛店をつくり上げたとしても、楽天市場自体が無くなってしまえば、元も子もないのである。

だからこそマルチチャネル展開で、リスク分散という意味でも、Yahoo!ショッピングに出店することには意味がある。マルチチャネルについては「マルチチャネルでネットショップの販路を拡大をする方法」の記事で詳しく説明しているので、是非参考にしてほしい。

 

おわりに Yahoo!ショッピングでも売れるが、1店舗だけではだめ

Yahoo!ショッピングに出店すれば、売れることは売れるだろうが、1店舗のみでは赤字となってしまうことが予想される。だからこそYahoo!ショッピングへの出店の目的としては、その他のショップの補助的な存在にとどめておくべきである。

他店舗を軌道に乗せたところで、販路拡大という意味でYahoo!ショッピングを利用していくようにしよう。

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【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

国内向け通販事業、海外向け越境ECを経験して培った知識を活かし、ネットショップ事業者向けに売上げを伸ばすための提案を行っている。特に好きなのは、伸びしろのあるECサイトの販売戦略を考えていくこと。

当ECメディアに掲載している数々の記事が、全国のショップオーナー様のためになれば幸いです。大切にしていることは「売れないショップはない」です。

 

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