目的別!独自ドメインとモール系を比較

目的別!独自ドメインとモール系ではどちらの出店形態が理想か


ネットショップを始めるなら、まずは楽天市場やamazonなどのモール系に出店するのか、独自ドメインでオリジナルのショップを構築していくのかを決めなくてはいけない。

「どちらも同じネットショップじゃないの?」と思うかもしれないが、それぞれのショップではその性質が全く違う。結論から言えば、ネットショップを成長させていくための事業計画や予算的な問題で、どちらの出店形態を選ぶのがよいのかは変わってくる。

今回はこれからEC事業に参入していく方の目的や計画別に、独自ドメインとモール系、どちらの形態を選ぶ方がより利点があるのかを説明していくので、ショップシステム選びの参考にしてほしい。

 

開業後すぐに売上げをつくっていきたい

開業後すぐに売上げをつくっていきたい

ネットショップは実店舗とは違い、いざショップをオープンさせたとしても、すぐにお客様が集まるものではない。それはそのショップがオープンしたことを誰も知らないからだ。しかしモール内に出店すると、立ち上げ当初でもユーザーのアクセスを獲得することができる。なぜならモールお抱えのユーザーを取り込むことができるからだ。

独自ドメインとモール系のネットショップを実社会で例えるなら、ひと気のない片田舎にぽつんと店を出すのと、都会の大手ショッピングモール内に出店するのと同じぐらい違うもの。ショップとしての知名度がなくても、人の多く集まるショッピングモールに出店することで、優れた商品を並べていればお客様を獲得できるのだ。

 

集客力の高いショップでないと意味がない

ただし全てのモールで同じように集客できるわけではない。実社会でもお客様がひっきりなしにやって来るショッピングモールと、 閑古鳥が鳴いているようなショッピングモールがあるように、電子モールにも集客力には差がある。

国内で一番の集客力を誇っているのは楽天市場だ。実は楽天市場の出店店舗数は4万店舗ほどで、Yahoo!ショッピングの30万店舗強に比べれば非常に少ないのだが、楽天市場を利用するユーザーは圧倒的に多い(2016年3月時点で楽天会員は1億人を突破している)。それは楽天ポイントの存在が大きく、楽天カードと連携することで、ヘビーユーザーを多く抱えている。中には楽天市場でしかお買い物をしないと決めているユーザーもいるくらいだ。

 

女性向け商品なら楽天市場、男性向けならamazon

楽天市場を利用するユーザーの傾向としては、女性の比率が多い。モール内でさまざまなショップを見て回れる楽しみや、ポイントを貯めるという行為自体が、女性の特性にマッチしている結果だろう。

対して目的の商品だけパパッと買い物できればいいという男性(どちらかというと年配者)は、amazonを好んで利用する傾向にある。amazonは全ての品をamazonが管理しているわけではなく、amazonマーケットプレイスと呼ばれる一般事業者向けの出店サービスもあるので、男性向け商品を扱っているならamazonへの出店も検討したい。

ターゲットとするお客様の層に合わせて、出店するモールを選んでいくのも一つの手だ。

 

出店にかかる費用をかけたくない

 出店にかかる費用をかけたくない

資金に余裕がなく、少しでも安くネットショップを始めたいという方は、独自ドメインでの出店を検討していくとよい。現在はネットショップシステムの制作を高いお金をかけて制作会社に依頼しなくとも、高機能なショップシステムをレンタルという形で利用できる。

カラーミーショップやショップサーブといったASP型ネットショップを利用すれば、月額数千円の費用で、独自ドメインのオリジナルショップを開業することが可能だ。売上金に対する手数料も発生しないため、どれだけ商品が売れたとしても、定額費用だけで済んでしまうのは嬉しい。

開業にかかる費用を抑えられる分、仕入れに費用をかけたり、開業後の厳しい期間を乗り切るための生活費に回すことができる。

 

初期費用0円で開業することも可能

ASP型のネットショップは毎月ショップシステムをレンタルするのに月額費用が発生するが、月額費用・初期費用すらかけることなくネットショップを開業することも可能だ。その方法は以下に挙げる二点。

  • BASEを利用する
  • オープンソースを利用する

BASEとはネットショップを無料で開業できる、今までの常識を覆すような驚愕サービスの一つ。クレジットカードの導入すら費用が発生しない(決済手数料は別途発生する)。さらに「ネットショップの作成が、今までで一番簡単に。」というコピーの通り、出店作業をいとも簡単に行えることができる。ものの30分もあれば、自分だけのネットショップが完成する。

オープンソースとは、誰もが自由に無料で使えるシステムのことであり、オープンソースでネットショップを出店するなら、EC-CUBEやwordpressを利用するのが現在最もポピュラーな手段である。特にEC-CUBEはネットショップ専用として生まれたシステムのため、使い勝手も良くおすすめ。

BASEやオープンソースといった無料開業サービスは以下の記事を参考にしてほしい。

 

ノウハウが足りないなら

ノウハウが足りないなら

弊社でも当サイトにて数々のネットショップ運営ノウハウを書いているように、売れるお店にしていくには、ある程度のノウハウと呼ばれるような知識が必要になる。やみくもに運営して繁盛店を生み出せるほど簡単ではなく、そのノウハウは実店舗運営のそれともまた異なる。

ただしモール系ではお客様自体がモール内に滞在してるため、これといったノウハウを必要としなくても、商品力が高ければ売れることも多い。(ただしモール内に競合店舗が多い場合はそれなりの戦略も必要になるが…)

特に独自ドメインの場合は、そうしたノウハウがないと運営していくのは非常に厳しい。お客様を集めるための術や、コンバージョンさせるための術を知らなければ、いつまでたっても「売上が上がらない…」と落胆の声が漏れるばかりになってしまう。

 

楽天市場ならECコンサルタントがつく

楽天市場に出店すると、店舗専門のコンサルタントが付くという。そう聞くと非常に有益なことのように思えるが、その実態は「1人のコンサルタントが100店舗を同時にコンサルする」とか「コンサルとは名ばかりで、モール内に出稿する広告営業ばかり」という、よろしくない噂も耳にする。

実際に1人で100店舗も見ているのが本当であれば、1店舗にかける時間なんてほんのわずかだ。的を得たコンサルができるわけもない。売上げを出せる店舗や、広告をよく買ってくれるお客様を優先してアドバイスをしている可能性もいなめない。

その実態は不明だが、まずは「コンサルが付くから」という理由だけでなく、疑いの気持ちも持ち、自分でもしっかりと運営ノウハウを学んでいく姿勢が大事である。

 

ネットショップを成長させるまでに時間的・資金的余裕がある

時間的・資金的余裕がある

すぐにでも売上げを上げなくても大丈夫、半年程度は生活費も確保しているから、ゆっくりと着実に固定客を増やしながら自分だけのオリジナルショップを作り上げていきたいとお考えの方なら、独自ドメインのショップがいい。

ショップのファンをつくって固定客を囲い込んでいくなら、モール系よりも独自ドメインのショップの方が優れている。お客様の傾向として、モール系は価格重視で商品選びをすることが多いが、独自ドメインは”行きつけの店”のような感覚で利用してくれる。

独自ドメインの方が、ショップ内をカスタマイズすることで、ショップの色を出しやすく、世界観を表現しやすいもの。そうしたショップのコンセプトで共感を呼ぶことで、選ばれるショップとすることができる。リピーターを多く抱えることで、経営は安定するので、継続的なネットショップ運営としては理想の形態とも言える。

 

外部環境に左右されたくない

外部環境に左右されたくない

モールに出店することの最大のリスクは「モールの閉鎖」である。モールのドメインを利用してネットショップを開業するということは、モールが閉鎖してしまえば、同時にそのドメイン内の全てのネットショップが閉鎖に追い込まれてしまう。これは一店舗がどうすることもできない。

大手モール系が潰れてしまうことは考えにくいことではあるが、ビジネスの世界に絶対はない。どんな大手企業でも衰退することはよくある話。このようなリスクを避けたいのであれば、独自ドメインのショップにするべきである。

 

ASP型でも独自ドメインを推奨

ASP型のネットショップでも、ASPのドメインを利用してネットショップを出店することが可能だ。と言うよりも、むしろ初期設定ではASPのドメインを利用するようになっていると思う。

そうした場合も、先のモールがつぶれてしまう例と同じように、ASPのサービスが終了すれば、同時にショップも閉鎖に追い込まれてしまう。そのため弊社ではASP型ショップでも独自ドメインを利用した出店をすることを推奨している。

 

複数のECサイトで顧客情報を使い回したい

複数のECサイトで顧客情報を使い回したい

この件についてはモールが良いか、独自ドメインが良いか、という話からは少しそれるが、楽天市場を利用して出店する場合、顧客情報を自社の資産として蓄積していくことができない。もちろん商品を発送するために必要な、お客様の氏名や住所情報は入手できるが、発送にかかる必要最低限の情報以外は手に入らない。

ネットショップにとって顧客情報はかけがえのない資産である。自店で一度でもお買い物してくれた顧客リストがあれば、ショップを移転した場合でもお知らせすることができ、固定客を逃さないでおける。

だが楽天市場の場合は、お客様のメールアドレスを自店で管理できないため、楽天市場を退店して別のモールや独自ショップでやり直そうと思っても、今までのお客様にその旨を伝えることができない。お客様としてもどこかで別店舗がオープンしていることなんて知る由もなく、単純に閉店・倒産してしまったのだろうと思うだろう。

楽天市場に一生を託すぐらいの覚悟があれば良いが、お客様を集めた時点で手数料の安い別システムに乗り換えようと考えている方にはおすすめできない。

 

おわりに 集客ならモール、費用面では独自ドメイン

ここまで目的別にモール系と独自ドメインの双方で、どちらに利点があるかを説明してきたが、やはり集客力を重視するならモール系、費用面を重視するなら独自ドメインの方が有利に働く。少しでも早く売上げをあげたいならモールを選ぶと良いし、時間をかけてゆっくりとネットショップを育てていく気概があるなら、独自ドメインを利用していきたい。

それぞれどちらが悪いわけでもなく、どちらが優れているわけでもない。ショップオーナーの目的に応じて、どの出店形態を選んでいくかが大事のなのである。

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【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

国内向け通販事業、海外向け越境ECを経験して培った知識を活かし、ネットショップ事業者向けに売上げを伸ばすための提案を行っている。特に好きなのは、伸びしろのあるECサイトの販売戦略を考えていくこと。

当ECメディアに掲載している数々の記事が、全国のショップオーナー様のためになれば幸いです。大切にしていることは「売れないショップはない」です。

 

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