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GoogleアナリティクスでECサイトをデータ分析する基本の4点


健全なサイト運営をしていく上で欠かせないのが分析工程。ここをおろそかにしてしまえば、ショップの至らない点を見つけることもできないし、改善点を提案していくこともできない。

データを分析して次につなげるということは、どのようなビジネスでも欠かせないことであり、ネットショップの運営においても同じことがいえる。

ということで、Googleの提供するアクセス解析ツール、Googleアナリティクスを利用したデータ分析にて、確認しておきたい基本のポイントについてご説明していく。

 

Googleアナリティクスとは

まずはgoogleアナリティクスとは何? と疑問をお持ちの方のために、その説明から。

Googleアナリティクスとは、Googleが提供している無償のアクセス解析ツールであり、Googleアカウントを取得してさえいれば、誰でも利用することができるツールだ。

自身で管理するウェブサイトのアクセスを解析するには、Googleアナリティクスが発行するトラッキングコードをサイトのヘッダー内に貼り付けることで、データ分析が可能になる。

分析できるデータとしては、ウェブサイトのPV(ページビュー)やユーザー数といった基本的なことから、ユーザーのネット接続環境から検索キーワードまで、あらゆることを知ることができる。

今回は数あるデータの中でも、ネットショップ運営において確認しておきたい基本項目に絞ってご説明していく。

 

どの程度のユーザーが来店しているのかを知りたい

ショップオーナーが始めに知りたいのは、運営するネットショップにどれだけのユーザーが来ているのかだろう。それには以下のポイントを確認するとよい。

まずは下図の通りに、分析する期間を抽出する。

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赤枠内で分析機関の始まりと終わりを設定することができる。
特定の日のみのデータを見ることも、一か月分のデータを確認することも可能だ。

 

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さらに画面左にあるサイドバーにて[ユーザー][サマリー]とクリックしていくと、指定した期間中にウェブサイトを訪問いただいたユーザーの数を確認できる。セッション、ユーザー、ページビュー数の各項目については以下の通り。

 

セッション

セッションとはユーザーがサイトにアクセスした回数である。例えばAさんが御社のネットショップにアクセスした場合、セッション数は1となる。1度のアクセスで複数ページ閲覧したとしても、セッション数は1のままだ。

しかしサイトを離れて30分以上経過した後にもう一度アクセスしたとする。そうするとセッション数は2となる。Googleアナリティクスでは、30分以内にアクションが無い場合はセッションは切れるとみなされるのだ。

 

ユーザー

上記のセッションと同じように、御社のネットショップにアクセスすることでユーザー数は1とカウントされる。ただし30分以上ノーリアクションで、再度アクセスし直してもユーザー数は1のままだ。

UU(ユニークユーザー)と呼ばれることもあり、実質のユーザー数を確認したい場合にチェックされる項目。

 

ページビュー数

ページビュー数は何ページ見られたのかをカウントする項目。Aさんが御社のネットショップに訪れ、他の商品も見たいなと思えばサイト内でページ遷移を繰り返す。仮にAさんが10ページ閲覧したとすると、ページビューも10となる。

PVと略して語られることが多い。

 

これらの3つの項目で来店者数を把握

セッション、ユーザー、ページビューの3つの数字を確認することで、指定した期間内にどのくらいのアクセスが発生したかが分かる。そしてページ数やセッション数の単体の数字だけを気にするのではなく、ページビュー数とセッション数の関係性にも注目してほしい。

同画面に「ページ/セッション」という項目があるのだが、ここにはページビュー ÷ セッションの数値、つまり1セッションあたりのページ数が表示されている。

この数値が高ければ高いほど、お客様を満足させ「もっと見たいな」と思わせるような商品やコンテンツが用意されていると言える。逆にこの数値が低いのであれば、お客様はページに満足することなく、すぐに別サイトへ移ってしまった可能性が高い。お客様の求めているアイテムとマッチしなかったことや、商品説明が満足できるようなものではなかったことが考えられる。

 

お客様の流入経路が知りたい

続いてはユーザーが何をきっかけにショップまで辿り着いているのかを調べていこう。

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左サイドバーの[集客][サマリー]とクリックしていくと、ユーザーの流入経路を調べることができる。上図にはOrganic Search、Direct、Referral、Socialとあるが、その他にもネットショップオーナーにとっては重要なPaid Searchというのもある。

それぞれがどのような流入経路を意味するのかは以下の通りだ。

 

Organic Search

Organic Search(オーガニックサーチ)はGoogleやYahooといった検索エンジンを利用した、自然検索でのアクセスのこと。この数値が高ければ高いほどSEOに強いサイトであると言える。

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Organic Searchの文字をクリックすることで、どのような検索キーワードでの流入が多いのかも調べることができる。これを利用すれば、ユーザーの需要を想定したり、競合他社よりも優れている部分を見つけることが可能だ。

ちなみに検索数1位に出てくる「not provided」というのは、どんなキーワードで検索されたか判別不能の場合に表示される。これはグーグルアカウントにログインしたユーザーの検索によるもので、グーグルアカウントでの検索はプライバシー保護のために暗号化されることから、このような現象が発生する。

 

Direct

Direct(ダイレクト)はURLを直接入力した場合や、メールに記載されているURLをクリックした場合、ブックマークからの直接的なアクセスなどが分類される。

ECサイトならブックマークの数と見なしても問題ないだろうから、Directが多ければ多いほど固定客が多くついているショップであるという解釈もできる。

 

Referral

Referral(リファーラル)は別サイトからのリンクを辿って流入があった場合にカウントされる。サイトの認知度が高まるとともにウェブ上でリンクを貼られることも多くなるため、Referralが多くなっていくのが自然な流れだ。

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Referralの文字をクリックすると、流入元ウェブサイトのURLを確認できる。

中にはよく分からないサイトから大量のアクセスが集中しているときもあるが、これには要注意!
リファラ―スパムと呼ばれるもので、URLをクリックして遷移した先のサイトに悪意のあるコードが仕組まれていることがあるので、不用意になんでもかんでも気になるからとクリックしてはいけない。

 

Social

Social(ソーシャル)はSNSツールからの流入件数だ。ここの数値が伸びているなら、SNSツールの運用が上手くいっている証拠になる。

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Socialの文字をクリックすることで、FacebookやTwitterなど、どのSNSからの流入なのかを確認できる。

SNSを利用したソーシャルメディアからの流入は、これからのECサイトには特に意識したい数字。まだSNS運用を始めていないのなら、こちらの「ECサイトの販促には無料で使える6つのSNSをフル活用しよう」をチェックして、ソーシャルメディア運用の開始を検討してほしい。

 

Paid Search

Paid Search(ペイドサーチ)はOrganic Searchとは対照的に、自然ではない検索流入を指す。つまりリスティング広告からの流入件数だ。EC事業者にとってはリスティング広告を利用することも多いので、この数値もしっかりとチェックしておきたい。

 

流入経路から見つけ出す問題点

それぞれの流入経路を分析することで、展開するECサイトの強みと同時に弱みも見つけ出すことができる。

もしOrganic Searchの流入が著しく低ければ、SEO的に弱いショップでありSEO対策を施すことによってさらに集客力を高められるだろう。自然検索によって流入するユーザーは購買意欲が強いので、SEO対策はこちらの「ネットショップのSEO対策で検索順位の上位表示を狙う方法」を参考にしながら行ってほしい。

他にもSNSからの流入数が少なければ、投稿内容を見直してみるきっかけにもなるだろう。

 

人気のあるページを知りたい

つづいては人気のあるページを知りたい場合。商品数が多いショップほどページ数も多くなるだろうから、しっかりと数字で分析することが必要だ。

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左サイドバーの[行動][サマリー]とクリックしていき、すぐ右の[ページタイトル]をクリックする。すると各ページの情報がURLから日本語で設定したページ名に切り替わるので、見やすくなる。

そして右下の[レポート全体を見る]をクリックする。

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すると上図のように各ページの個別情報を確認することができる。そして注目すべきはページビュー数、ページ滞在時間、直帰率、離脱率だ。これらの数値を読み解くことで、人気のあるページを推測できる。

 

ページビュー数

ページビュー数は単純に、指定した期間内に閲覧された回数。目玉商品や特集ページはページビューが高くなるのが自然だが、もしそうでなければ狙いが外れていることが想定できる。

人気のあるページを確認する上で一番参考になる指標だ。

 

ページ滞在時間

ページ滞在時間はユーザーがそのページを閲覧した時間のこと。ページ滞在時間が長ければ長いほどユーザーを満足させられているページだと言える。

ここでチェックしておくべきは、ページ内のコンテンツ量と滞在時間が比例しているかということ。もし文章量の多いページにも関わらずページ滞在時間が短ければ、ユーザーが求めているものとは異なる情報を提供している可能性もある。ページタイトルと内容が一致しているかや、結論をできるだけ冒頭で述べるなど、検証を繰り返そう。

また上の項で説明したページビューが多いのにもかかわらず、滞在時間が短い場合は機械損失となっている可能性が高いので、見直しの優先順位を高めて対策したほうがよい。

 

直帰率と離脱率

直帰率と離脱率はその区別が紛らわしい。

例えばAというページがあり、ユーザーが初めてそのサイトで訪れたページがAであり、そのまま他のページを閲覧せずに去っていった場合は直帰したと表現する。辿り着いた1ページ目しか閲覧しておらず、他のページを確認しようという気持ちが出てこなかったということ。

離脱率については、ユーザーが複数ページを閲覧し、離れていった場合に離脱と表現する。ユーザーがAページを訪れ、BページやCページを回遊してDページを見て去っていった場合には、Dページで離脱したことになる。

直帰率や離脱率の高いページは魅力度の薄いページでもあるとの解釈もできるため、このページを改善していくことでECサイト全体の質の底上げをすることにつながる。

 

コンバージョン率を知りたい

ECサイトでは商品の購入をコンバージョンとすることがほとんどだろう。コンバージョン率はしっかりと商品の魅力を訴求できているかを判断する指標にもなる。

そしてコンバージョンを確認するには下記でご説明するように設定が必要となる。

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画面上部にある[アナリティクス設定]をクリックし、旗印がマークになっている[目標]の文字をクリックする。

 

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上図のような画面に遷移するので、赤いボタンの[+新しい目標]ボタンをクリックする。

 

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さまざまな項目が並んでいるが、[カスタム]のラジオボタンにチェックを入れて、[続行]ボタンをクリックする。

 

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目標の説明欄で[名前]を入力する。(この名前は目標を識別するための名前なので、「商品購入」や「資料請求」など、どんな名前でもよい)

すぐ下のタイプには「到達ページ」にチェックを入れ、青の[続行ボタン]をクリックする。

 

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[到達ページ]の項目に、商品購入した場合に一番最後に表示されるページのURLを設定する。ただし設定する文字列は、「http://media-ec.com/contact」というページなら「contact」の部分のみを記載する。

設定が終わればすぐ下にある青の[保存]ボタンを押すことで、コンバージョンの設定が完了。

 

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レポートの画面に戻り、左サイドバーの[コンバージョン][目標][サマリー]をクリックすることで、目標の完了数やコンバージョン率を確認することができるようになる。

コンバージョン率は高ければ高いほど優良ショップと言えるので「コンバージョン率の高いECサイトにするための13の施策」の記事を参考にしながら、さまざまな策を施していこう。

 

終わりに データ分析は一番の近道

ネットショップをこれから成長させようと意気込んでいるのであれば、作業自体は地味だが、データ分析をすることが一番の近道になる。しっかりとGoogleアナリティクスの使い方を覚え、ショップのどこが弱いのか、改善しなければならないのかを把握しながら改善点を見つけていく。

やみくもに修正ばかりを繰り返していては無駄な作業ばかりが増えてしまうので、ピンポイントで改善点を抑えながら、計画的にシステム改善を進めていこう。改善の基本については「ネットショップの分析から見つかる弱みと問題点への改善提案」を参考にしてほしい。

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