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ECサイトでもFacebookページを運用してファンを増やそう


かつて日本で絶大的なシェアを誇っていたSNSツール、mixi(ミクシィ)衰退の原因になったとも言われているFacebook。

当初は実名での登録や顔写真の掲載が日本人には合わないと言われていたが、2010年ごろから急速に利用者数を伸ばし、今では誰もが知るSNSツールに成長した。

既にご存知の方は多いと思うが、Facebookは個人だけが楽しむものではなく、企業や団体が情報発信できる、Facebookページと呼ばれるページを作ることができる。このFacebookページはECサイトの集客や販促にも使えるものなので、現在ネットショップを運営していてFacebookページを持っていないという事業者の方は、すぐにでもFacebookページを立ち上げよう。

 

Facebookページとは

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Facebookには個人アカウントやグループ作成などの機能あるが、その中でも企業やブランド、アーティストなどがファンとつながる目的でつくるのがFacebookページである。

友人知人の個人アカウントと”ともだち”になるには承認行為が必要になるが、Facebookページの場合はページに対して”いいね”をするだけで、ページ運営者が発信する情報を受け取ることができる。

 

Facebookページをつくるには

Facebookページを作成するには、まずは個人アカウントを取得する必要がある。

ひとつ個人アカウントを作りさえすれば、複数のFacebookページを作ることができる。いくつものサービスを展開して、それぞれにFacebookページを用意することも可能だ。

 

複数人での管理が可能

Facebookページを立ち上げるのは1人の個人アカウントだが、管理自体は複数人で行うことが可能だ。最初にページを立ち上げた管理人を起点として、必要に応じて管理人を増やしていく。

その際には権限設定も可能で、全ての操作を行える「管理人」、ページへの投稿に特化した「編集者」、コメント返信用の「モデレータ」、広告出稿用の「広告管理者」、ページの運営状況を確認できる「アナリスト」など5つの操作権限をそれぞれに割り当てる。

 

Facebookページがネットショップの集客に優れている理由

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Facebookページの旧名は「ファンページ」だったように、ファンをつくるのに優れたツールなのだ。アーティストであればファンクラブのようなシステムがあるが、それに近い考え方ができる。

 

Facebookページからショップへの送客

FacebookページはECサイトへ送客の役割を果たしている。
ネットショップを始めに知り、その後にFacebookページをフォローする流れもあるが、最初にFacebookページを知ってからネットショップに来店する流れも多い。

またSNSツールは情報の拡散力に優れており、Facebookの基本は顔見知りの知人や友人しか”ともだち”にならないため、ともだちが発信する情報の影響力も強い。

もし友達がいいなと言っている商品やショップがあれば、全く知らない人が発した情報よりも興味がわくだろう。現実社会でいう”口コミ”のような形でどんどん見込み客となるユーザーを集め、ショップに送客することができる。

 

心理的な距離が近い

企業のコーポレートサイトやショッピングサイトよりも、ユーザーとの心理的距離が近いのも特徴の一つ。企業が投稿した情報に対して、ユーザーからコメントをいただき、返信することもできる。

こうしたやり取りを積み重ねたり、ネットショップでは公開していないような商品の裏情報や、店舗運営しているスタッフのこぼれ話などを発信していくことで、ユーザーと密につながることができる。

ネットショップのファンづくりという面でも効果を発揮する。

 

ファンを離さない

人はある対象に接する頻度が高ければ高いほど、好印象を持つという心理的な働きを持っている。心理学的にはザイアンス効果と呼ばれるものだが、テレビCMが短期間のうちに同じ内容を繰り返すのも、このザイアンス効果を狙ってのことだ。

ネットショップにおいてはザイアンス効果を積極的に利用するのは難しいと言われていたが、Facebookで情報発信をし続けることで、常にお客様との接点ができる。そうすることでお客様に忘れられない、何かあった時に一番に思い出してもらえるショップとして定着していく。

 

効果的なFacebookページの運用方法

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それではFacebookページというものを理解したところで、効果的な運用方法についてご説明していこう。

 

一日のうちに投稿し過ぎない

ネットショップの場合、Facebookの投稿は多くても1日4回までに抑えておこう。Twitterであればつぶやき回数が多くても問題ないが、Facebookは違う。

Facebookは”ともだち”になるにも承認制であり、Twitterのように絶え間なくタイムライン上に他者の投稿が流れてくるわけではないし、Twitterのような無意味なつぶやきが送られてくることも少ない。
※ツイッターの活用方法については「Twitterを販促ツールとして上手に活用していく8つのポイント」を参照

自分のタイムラインに、特定のFacebookページの投稿が連続して流れてきたら、ユーザーはうんざりしてしまう。それも投稿内容の質が低ければなおさら。せっかくいただいた”いいね”を取り消されてしまうだろう。

 

投稿回数が多くなるほどリアクション率が下がる

Facebookページは発信した投稿内容に対して、ユーザーが”いいね”やコメントなどのアクションをとれるのだが、投稿回数が多ければ多いほどアクションをとってくれるユーザーの割合は減少する。

ユーザーからのアクションはページ運営者のモチベーションにもつながるので、一日のうちに何度も投稿するのは作業負担も増えるので控えたほうがよい。

 

投稿しなさすぎもNG

逆に一週間に1度しか投稿しないなど、投稿しなさすぎもNGだ。
先に接点が増えれば増えるほど好感度が増すとご説明したが、一週間に一度の接点しかなければユーザに忘れられてしまう。お客様とはショップオーナーが思っている以上に忘れっぽい生き物なのだ。

だから一日に一度はFacebookページへの投稿をした方がよい。

 

カバー画像でショップコンセプトを表現する

Facebookのページにも個人アカウントと同様に、プロフィール画像とカバー画像を設定することができる。いわばページの顔になる部分なので、インパクトを与えつつもショップコンセプトや販売している商品が分かるような画像が好ましい。

はじめてFacebookページに訪れるユーザーの目を引き「もっと知りたいな」と思わせるような画像を設定しよう。

 

スマートフォンサイズを意識

スマートフォン利用者は年々増加しており、ウェブマーケティングを考えていく上でもスマホ対応は無視できない。スマフォやタブレットでの操作性を第一優先に考える、モバイルファーストという概念も浸透し始めている。
※「ECサイトもモバイルファーストの対応を意識する時代に」参照

せっかくパソコンでカバー画像を設定していても、スマホで表示すると一部が隠れてしまったり画像内の文字が小さくて読めない…なんてことも発生するだろう。

Facebookの公式としてはプロフィール画像はコンピュータで160×160ピクセル、スマートフォンで140×140ピクセル。カバー画像はコンピュータで幅828ピクセルx高さ315ピクセル、スマートフォンで幅640ピクセルx高さ360ピクセルと説明があり、それぞれで異なるので気を付けてほしい。
※Facebookは仕様がマメに変更になるので、カバー画像設定前は最新情報をチェックしよう。

 

ショップのブランディングのために利用する

Facebookページを運用していく上で意識しなければならない点は、商品を購入してもらうことだけを意識してはいけないということだ。

Facebookページの運営で最も大切なことは、ショップの認知とブランディング。ブランディングとは顧客にとっての価値を高めていくことであり、Facebookページやネットショップ自体がユーザーにとって、価値のあるものだと認識してもらうことに力を注ぐべきである。

回り道をしているようだが、Facebookのユーザーを売上げにつながるお客様に変えていくには、とても重要なことである。

 

投稿内容はお客様にとって有益なものを

Facebookページに投稿する内容としては、ユーザーにとって面白く、有益な情報であることが好まれる。店長の何気ない日常を発信していては、いくら続けていても売上げには貢献してくれないだろう。

アパレル関係のショップであれば、洋服とアクセサリーの上手な組み合わせ例を発信したり、地元の特産品を扱うご当地ショップであれば、その地域にまつわる情報を発信するのもよいかもしれない。

 

効果的にFacebook広告を利用する

Facebookにはページの認知スピードを上げるのに効果的な広告出稿機能がある。もしファンづくりのスピードを加速させたいということであれば、俗にいうFacebook広告の出稿を検討するのもよいだろう。

Facebook広告の出稿についての詳細は「SNS運用でファンづくりを加速するFacebook広告の出し方」でも説明しているので参考にしてほしい。

 

ユーザー層を絞った広告

Facebook広告の優れている点の一つに、広告を出稿するユーザーの年齢層や居住地域、趣味や関心事を絞って、ピンポイントで広告を表示させることができる点だ。

広告を表示することで費用が発生するため、無条件に広告を出していてはパフォーマンスが悪くなる。そのため自社で展開するネットショップのユーザー層を把握した上で、広告を出すようにしよう。

 

投稿記事単体の広告も可能

Facebookページ自体を広告の対象とすることは基本だが、ページ上に投稿した内容を単体で広告出稿することも可能だ。

その場合は、各投稿の反応率を確認してから、反応の良かった投稿に限って広告を出した方がよい。投稿の反応率はFacebookページ内にある「インサイト」の項目から確認することができる。

 

CTA(Call To Action)を設置しよう

2015年にはFacebookページにCTA(Call To Action)機能が追加された。

CTA機能の概要としては、CTAボタンをカバー画像に設置することができ、ボタンには「お問い合わせ」や「購入する」といった文言を表示して任意のページへ誘導することができる。CTAボタンを設置すると下図のようになる。

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ネットショップへの送客に効果的なので、CTAボタンを設置しておこう。

 

Facebookを上手に利用しているネットショップ事例

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それでは最後に、Facebookを上手に利用しているネットショップを少しだけご紹介していこう。

 

NOYES

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・ECサイト
http://www.ny-k.co.jp/index2.html

・Facebookページ
https://www.facebook.com/sofa100-NOYES-121014094642422/

腕利きの職人がひとつづつ、手仕事によってこだわりのソファを作っているNOYES。

Facebookページをのぞいてみると、美しい商材写真ばかりを載せることなく、実際にお客様の家に納品したソファの写真が投稿されている。誇張表現のない実物大のソファを見られることで、自分の部屋に置いたときのイメージがしやすくなり、お客様へ信頼感を与える意味でも役割を果たしている。

またデザインから生産までを一貫して行っているだけあって、作業の裏側となる職人の様子を配信しているのも、これからソファを購入しようか悩んでいるユーザーにとっては購入の動機付けにもなる。

 

quote

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・ECサイト
http://quote-jp.com/

・Facebookページ
https://www.facebook.com/quotejp

インテリア雑貨からファッション小物まで、店主が世界中から集めたセレクトショップのquote。

Facebookページには18,000を超す”いいね”が付いている(2016年3月時点)。肝心の投稿内容は、看板猫を前面に出していたり、店主がインスタグラムでチェックしているというドイツのお洒落さんの紹介まで、バラエティに富んだ内容となっている。

ドイツのお洒落さんが何の関係があるの? と思われるかもしれないが、quoteのショップコンセプトが「世界中から集めた小粋なデザインたち」とのことで、ショップの世界観が好きで”いいね”しているユーザーにとっては、店主が好きなドイツのお洒落おじさんの話も有益な情報となるのである。

 

LUPICIA

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・ECサイト
http://www.lupicia.com/shop/c/c0/

・Facebookページ
https://www.facebook.com/lupicia.jp

世界の紅茶や緑茶、烏龍茶を販売しているLUPICIA。
Facebookにはキャンペーン情報の案内はもちろん、季節柄の豆知識系投稿も見受けられる。

例えば2月3日の投稿内容。節分にちなんで、なぜ節分の日に豆をまくのか?という内容で、思わず「へー、なるほど」と思ってしまう内容になっている。

ここで終わってしまえばショップにとっては売上げに結びつかない意味のない投稿だが、同じ投稿内で節分にピッタリの日本茶を併せて紹介してるのだ。お豆と一緒に緑茶を飲んで一息つく場面を想像することができ、購買欲求をうまいこと刺激してくれる。

 

Facebookが抱える問題

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これまでFacebookページの基本から運用のコツまでご説明してきたが、Facebookには問題点が一つある。それは若年層でFacebookを利用しているユーザーが激減していることだ。

特に10~20代前半にはFacebook離れが顕著に表れており、比較的30代、40代以降に愛されるSNSツールになってきている。(それでもFacebookは承認制のSNSのため、訴求力が高いことには間違いないが)
そのため若年層よりも年配層をメインターゲットにしたネットショップの方が相性よく使える。

逆に若年層には写真共有アプリのインスタグラムが利用者を伸ばしている。インスタグラムについてはこちらの「インスタグラムを集客ツールとして利用するECサイト急増中」を参考にしてほしい。

 

おわりに Facebookは集客のツールとして必須

リスティング広告費用の高騰や、続々とEC事業に参入してくる事業者が増え、ネットショップもコンテンツマーケティングという考えが普及している今、FacebookをはじめとしたSNSツールは集客のための必須ツールとなっている。

適切な運用方法をとっていれば、着実にファンは増えるし、ファンがお客様となってショップの売上げに貢献してくれる。ソーシャルメディアの運用はすぐに効果を発揮するわけではないので、Facebookページが無いのならすぐに作成し、コツコツと運用を続けていこう。

SNSの上手な運用は「ユーザーに愛されるソーシャルメディア運用をする6つのコツ」の記事を参考にしてほしい。

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【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

国内向け通販事業、海外向け越境ECを経験して培った知識を活かし、ネットショップ事業者向けに売上げを伸ばすための提案を行っている。特に好きなのは、伸びしろのあるECサイトの販売戦略を考えていくこと。

当ECメディアに掲載している数々の記事が、全国のショップオーナー様のためになれば幸いです。大切にしていることは「売れないショップはない」です。

 

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